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トップリーグチケット販売について(喜ばしく)思うこと

新型コロナウイルスの感染者数がまぁまた増えてはおりますが、選手、関係者、観客等々みんなの最新の注意もあって、なんとかんとかスポーツの興行が行われていて嬉しいというかありがたい限りだなぁと思う2020年。春先のプロ野球が開幕できなかった頃の絶望感は本当にすごかったので、ありがたみを本当に感じます。

というわけであっという間に秋が過ぎ、冬となり本格的なラグビーシーズンが到来で、日本最高峰トップリーグのチケット抽選も始まりました。ワールドカップの熱気を持ったままトップリーグも盛況だったのに第六節で打ち切りと関係者、愛好家は本当に臍を嚙む思いだったと思うんですが、ラグビー自体がどうのこうのではなく、こればかりはどうしようもないことなので、またここからみんなでファンを増やしていきたいものですな。

 

って事でチケットの販売方法が明らかになって思うことがあったのでメモがてら書き記すことにします。

昨年のトップリーグのチケットってなかなか地獄で(昔はそんなことなかったのにねw)、シーズンを前半と後半に分けて、それぞれ発売日に先着で販売していたんですが、JRFU会員は優先購入ができました。が、会員数が多すぎるのか一度に大量に買えすぎるのか。会員優先販売の段階で都市部で開催されるほとんどのカードは即完(2019年ワールドカップメンバーのいないチームは買えるとかそういう世界)でした。

買えないほどラグビー観たい人がいるなんて!!!っていう喜び半分でしたが、「今本当に競技場に来てほしい人たち」=いわゆる「にわかファン」が買うにはあまりにハードルが高い状態になっててちょっともやもやするものがありました。

ラグビー協会もそれをいいとは思ってなかったようで、今年は二段階の抽選を経て、一般発売(会員の優先先着はなし)となっています。これはもう素直に評価していいと思います。
また昨年は雑に前半、後半みたいな売り方だったのを(払い戻しのリスクも踏まえてだろうけど)2,3節ごと細かく発売日、申し込み期間を設定してて「先に売ってまえ!」「とりあえずこうとけ!!」みたいな感じの広島カー・・・げふげふアンフレンドリーな売り方をやめた点もとても評価したいなと思います。


で、売り方がJRFU会員~ラグビーファンID会員(無料で登録可能)~一般販売という感じ。ここに差をつけるのは(年間3000円とかだけど)お金払ってる会員に優先権があるのはまぁ普通の道理ですよね。でもこれだとJRFU会員が殺到したらラグビーファンIDになんて回ってこないのでは??とちょっと思ってたんですけど、実際抽選申し込みが始まってみたらよく考えられた仕組みだなぁと感心しました。

どこに感心したかというと「それぞれの申し込みにつき1節1席種」しか買えない点。いや、不便ですけどね。土曜も日曜も観に行きたい自分にとっては本当に不便。だけど、フェアでいいなとも思います。

これはどういうことかというとn節の試合が土曜、日曜に行われるとします。
土曜日のS席と日曜日のS席が購入したいと考えていても「一回の申し込みでどちらも購入することは無理」なんですよね。節の試合別×席のグレード別での申し込みで第三希望まで選べるんですが、「第三希望まで申し込んだところで当たるの一つ」です。なので、買い占めのようなものが起こらないし、無駄な重複も起こらない。一気に買えないから不便だけど、JRFU会員は二度チャンスがあるので明らかに得してるなのでどこかが過剰に利を得てるとも言えないし、逆もまた然り。既存のファンも蔑ろにせず、新規のファンにも過酷でもない(おまけにラグビーファンIDっていうJRFU会員は登録する旨味があまりなさそうなものに加入させることができて顧客データ収集もできるし)本当にいい仕組みなんじゃないかなぁって思います。

色々非難される事が多いし、まぁ実際問題ある事も多いんだけど、ラグビー協会も改善の兆しが見えてわたしゃ嬉しい限りですよ。

 

まぁどういう流れでこんな傍流にたどり着くのかは知りませんが、ラグビーのチケットや観戦で質問等あればわかる限りお答えするので、いつでもどうぞ

 

(ちなみに余談ですが、ラグビー界における人気カードの一つ、早慶戦早明戦は未だに早いもの順です。これは管轄の違いで、この二つの管轄は「関東ラグビー協会」で大学選手権は「日本ラグビー協会」の管轄。なので大学選手権は抽選してくれるのに早慶戦早明戦ではしないというわけです。良し悪しとか将来的にはどうなるかわからないですが、構造的な問題なのですよ)