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ラグビーワールドカップ2019観戦記①~9/20 日本 vs ロシア

ラグビーワールドカップが終わってしまう。

非常に辛い。本当に辛い。
ワールドカップ前、どうやって俺は生きてたんだってくらいワールドカップが楽しかった。本当に楽しかった。もう一回9月20日に戻ってほしい。それくらい楽しかった。

多くのラグビーファンがそうだったんじゃないかと思うけど、開幕前の「ここで盛り上がらなければ日本ラグビーは終わるんじゃないか」という不安にも襲われていたんだけど、今や日本代表戦の平均視聴率が40%超えとか日本の試合じゃなくても10%後半とか。国内での注目度増もそうだし、ベスト8入りを果たした日本代表がラグビーチャンピオンシップ(ワラビーズオールブラックススプリングボクス、プーマスの4か国対抗のH&A方式で行われるリーグ戦)に加入できるんじゃないかとか(https://the-ans.jp/rugby-world-cup/90687/)運営やホスピタリティ、チケット販売状況等から鑑みて成功と言っていい大会で「またもう一度日本で!」みたいな記事が出たりとか(https://www.nikkansports.com/sports/rugby/news/201910150000334.html)一部現地メディアだけだけどサンウルブズなくしていいのか!みたいな声が聞こえたりで本当にチャンスが来たな、と。そんなことも踏まえて

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日本戦全試合で着続けた汗も涙も染み込んだこのユニフォームは宝物ですわ

 

 

にわかとは可能性のことである

と思うようになりました。ジャンル問わず若いころは「けっ!」って気持ちもあったんだけど(笑)「にわかファン」なんて言葉がいい意味で使われるようになってますが、個人的には本当に大歓迎。誰だって最初は「にわか」なんて言いますけど、そういうことだけじゃなくて、そういう人たちが盛り上がってくれたから今大会の成功があると思いますし、言い換えればこれからの日本ラグビーを盛り上げてくれる、応援してくれる人の候補生ですよ。みんなで盛り上がれば弱小と言われた日本のラグビーがここまでできたんだからこれからもみんなで盛り上がりません?ってすごい思います。

古くからのファンはファンで「楽しい!」以外の感慨とでも呼ぶべき深い感動というかそういったものが感じられたと思います。だからまぁどっちがエライとかそういうことじゃなくてさ、どっちもどっちで相応のポジティブなもの得られたんだからいいじゃないですね。(って一応いったけど、「にわか気に入らん!」みたいな事言ってる人見たことないですw)

今回のワールドカップのチームは南アフリカ代表に負けたことで終わってしまったけど、古くからのファンだのにわかだのなんだのそういうのは抜きにしてラグビー好きな人、面白いと思った人みんなでOne Teamになってこれからの日本ラグビーをいい方向にしていければいいなぁと心から思うし、自分も(草の根的だけど)ラグビーに興味ある人を好きな人にしていけるようお手伝いしていきたいなぁと思ってます。

 

 

で、前置きが長くなりましたが。そんなとても楽しかったワールドカップ。自分は日本代表戦全5試合を含む11試合スタジアムで見る事ができました。ここまで楽しいことあったかってくらいホント全てが楽しかったし、「一生に一度」のことだし、アルバム代わりに何回かに分けて雑記を残しておこうと思います。なんで今更感が我ながらあるけど、試合が減ってきてようやくかけるようになってきたというのもあるし、記録しといていつか誰かのなんかの役にたつ時があるかもしれない(役に立つ日が来て欲しいとは願ってないけど)しなぁくらいの気持ちです。

試合に関しての細かいことはまぁ散々書かれてるし、俺が言うこともないし、書いたらもっと長いしなってことで極力省きました。

 

 

9/20 日本 vs ロシア (東京スタジアム

開幕戦のチケットは最後の最後まで取れなくて、最後の一般先着販売の時に持ちうる限りの携帯、パソコンを開いて10分前からチケットサイトを開いておいて時間になったF5という非常にアナログな手段を決行したところ、一番早い整列番号で10000番代が来たのでドキドキしながら2時間近く待って、アクセスしたら買えたという感じでした(カテゴリーCを2枚)

当日は一緒に行く友達が仕事だったために開幕式は諦めて(一人で見てても緊張で気持ち悪くなるだけだろうなと思って)試合開始に合わせて向かうことにしました。
初台から乗ったというのもあるし、開幕式は始まってたというのもあって電車の中はそこまで混んでいなかったものの、日本代表のユニフォームを着た人がちらほら。自分はというと黙ってると吐きそうですごいどうでもいい話を延々と友達に向けて発してて今思うと悪いことをしたなとちょっと思います。

調布で降りるサラリーマンの人に「会場行くんですか!自分はパブで応援してるんで楽しんできてください!」なんて言われてハイタッチしたりしながら飛田給へ到着。開幕式もひと段落みたいな時間(19:10くらい)だったので、駅~スタジアムに入るまで混雑なく歩けました。

2018年にオールブラックスと試合をやった時には入場口が少なくて行列に並ばされたのでそこで時間がかかって試合に間に合わないことを危惧していたんですが、さすがワールドカップ。入場口も多くスムーズにスタジアムの中へ。

コンコースの道幅があまり広くないのに、飲食や公式グッズの店はそこに出すしかなくて、通りにくくなる場所があるので、そこの交通整理は必要かなぁと少し思いました。(ボランティアの人がいるんだけど、のちに行った豊田スタジアムとかと比べると案内の声が小さい、人が少ないからボランティアが逆に邪魔になってるみたいな場面もちょっと見られたり)。

コンコースを上り、光に照らされるピッチが見えてきたときのあの高揚感は一生忘れないんだろうなぁと思います。(目頭に熱いものも感じました)

「待ち焦がれた・・・あこがれたフィールドやから輝いて見えるんや!!!」みたいな事冗談で言ってましたけど、照明がめちゃくちゃまぶしかったです。(実際500ルクス高いみたいですね。https://hochi.news/articles/20190921-OHT1T50071.html

 

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試合開始前の様子


飲食物持ち込み禁止でラグビーワールドカップでのビール消費量はサッカーの6倍!なんて記事もあって、どうなることかと思いましたが(コンコースにある「Bar」と言われる飲食物販売ブースは試合前もハーフタイムも列ができてましたけど)ビールの売り子さんでうまくカバーできていた印象です。
東京だからなのかビールの売り子さんの数は多く、上層フロアでも困らないし、下層の客席見ても緑色の売り子さんがよく見えるくらい。試合開始前は売り子さんが売り歩くというより売り子さんに列ができる簡易出張販売みたいになってました。

今日見た光景は死ぬまで忘れん。

 

試合前の国家斉唱は平原綾香さん。この人が歌う上手いのは今更言うまでもないんだけど、客も含めてみんな歌ってるんじゃないかというくらい響いた「君が代」は圧巻でした。これだけで5万円のもと取れましたわ。

試合ですがレビュー等でも散々言われてるように入り方がとっても悪かったですね。ロシアのトライに繋がるトゥポウのパント処理ミスの時のため息は本当にすごかった(笑)

開幕戦ということもあったと思いますが、前年11月にグロスターで行われた試合が地味に苦戦したのも大きかったのではないかと思います。あの試合は本当にブレイクダウンでのペナルティが多くて、3点を積み重ねられて前半終わりの時点で12点のビハインドでした。ロシアは上手いとは思わないけど、身体の大きさで言えば日本代表より総じてでかく、レフリングの匙加減なりその日のプレーの出来次第では同じ事が起こる可能性がゼロだったとは言えません。個人的にはそれが怖くて緊張してたところもあります。(余談ですが、あの日の流大のパフォーマンスがイマイチに感じられてめっちゃイライラしてたことを鮮明に覚えてます)

 


ラグビー 日本代表テストマッチ2018 日本 vs. ロシア ハイライト

 

試合中どこからとなく「またキックかよー!」という声が聞こえてきましたが、キックが多いわりに精度というかイマイチ狙いがはっきりしないキックが多いようには感じました。が、まぁ強いて言うなら「自陣でラグビーをしない」「走らせて後半フィットネス勝負」がねらい目だったのかな、と。キックについてはこのページが面白かったです。(https://www.sportsanalyticslab.com/match-analysis/jpn-rus-analysis.html)

 

これまた余談ですが、ラグビーのキック戦術についてのイロハを知りたければこれが一番いいと思います。 

ラグビーの戦い方 [キック戦術の実践] (マルチアングル戦術図解)

ラグビーの戦い方 [キック戦術の実践] (マルチアングル戦術図解)

 

図もきれいだし、プレーヤーがどう見えるかというところも理解できるのでプレー経験なくても大丈夫(だし、字と平面図で延々と説明されるより想像しやすいはず)

  

終わってみればオフロードパスやバックフリップパスなんかも交えたり、ラブスカフニの個人技なんかで無事4トライは取れたけど、チームとしてどうのこうというよりは個人の能力で押し切った感じ。及第点、とりあえず勝ち点5!という納得の仕方でした。

役割が違うし、フレッシュさも違うので一概に比較するのも正しくはないのですが、リザーブ田中史朗選手が出てきてからはアタックのスピードが上がったことをすごいポジティブには捉えてました。登録メンバー発表の時に2015年のワールドカップにも出場し、後半テンポアップさせることに長けてると思う日和佐篤選手が選ばれず、ちょっと不安というか不満で「茂野がそれするのかなぁ」なんて思ってましたが、フミ選手がこれだけできるなら大丈夫かなと思ったのは覚えてます。

 


ロングハイライト / 日本代表 v ロシア代表【ラグビーワールドカップ】

 

帰り道スタジアム内を歩いているとたまたま大西将太郎さんがいて「よかったですね!」「ちょっとナーバスになってましたね!」とわずかばかり会話をしつつ帰路へ。
またしても関係ない話なんですが、ラグビー選手ってよく試合に観に来てるし、でっかいからすごい目立つイメージ。個人的には代表とかサンウルブズとか行くと毎回大野均選手を見てるイメージがあって、いっつもファンに囲まれながら丁寧に対応してて大変やな・・・さすがやなと思いながら見ています(笑)

 

さて閑話休題東京スタジアムの難点はこの帰り道。

パターンとして

  1. 飛田給駅へ向かう
  2. バスで武蔵境に出る
  3. 多摩駅まで歩いて武蔵境へ抜ける

を想定してたんですが、①は当然ながら却下。多分一番混むのがこのルート。時間がもう少し早ければスタジアム周りでだらだらして・・・というのも有りでしたが、試合開始が19:45でインタビューなんかも聞いていたら22時近くで終電が怪しくなってくるのでそれも難しく今回は選択肢から除くことにしました。

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②が一番いいと思っていたんですが、バス乗り場(北側広場)に「バスを待機してる人のレーン+乗りたいバスのレーンを探してる人+北側・バック側の座席から飛田給駅方面へ向かう人」でごった返してて待機列の最後尾が見つけにくく(薄暗いしね)見つけたときには長蛇の列でした。なので、バス乗り場を突っ切って西門から出て北に歩いて多摩駅へいく③のプランを選択。

距離にすると1.5kmほど(看板に書いてあった)で一本道なのでほぼ迷うことはないですし、警察官やボランティアの方々がところどころにいるので、スムーズに行けました。ただ道中にトイレやコンビニはないのでそこだけは気を付けたいところです(駅の近くまで行くと公衆トイレとファミマが一軒)

多摩駅についてみると(狭いホームなので)駅は人でいっぱいではあるものの、如何せん元々の利用者が(時間も時間だし)少ないので電車が来てさえしまえば座れはしないかなぁ~くらいの混雑で割と快適。(京王線よりは絶対に快適だと思う)すんなり武蔵境に出て、中央線で帰路へ。ちょっと友達と語らってたりしたのでやや帰りが遅れて終電になったのですが、その時間で最寄りの駅で代表のユニフォームを着た人がいたので(経路は聞かなかったけど)、真正面から飛田給に行くとこれだけ時間がかかるのかもなぁとぼんやり思いました。

帰宅するとちょうどNHKBSで再放送をしていたのでそれを見、翌日のオールブラックスvs南アフリカ戦の準備をしてから就寝しようとするも3時過ぎまで寝られませんでした。興奮しすぎでしょ、自分(笑)

願い事ひとつ叶うならあの日に戻りたい…(森高千里の「渡良瀬川」のメロディで)