『その女アレックス』 感想文
年末年始用に本を買い溜めするのが習慣なのですが(積ん読いっぱいあるのに)その買い溜めの中で買った一冊がこの『その女アレックス』。
あまりネタバレのないように記述したつもりですが、万万が一ということもあるので、知りたくない方は閉じていただいたほうが良いかとおもいます。(責任は取らないっす)
帯の宣伝文に「『このミステリーがすごい』、週刊文春、早川書房、IN★POCKETで一位を制覇、史上初6冠!」と書いてあって、「そもそも6冠とはなんなんだ」って 突っ込みたくなったんですが、ひっそりと帯に書いてあったイギリス推理作家協会賞とリーヴル・ド・ボッシュ読者賞なんでしょうかね。
それはさておき。あらすじとしては「アレックスという女性が誘拐され、アレックスを救出すべく警察が捜査をする」なんですが、背表紙にも書いてある通り、ここまでは序章。
帯には「101ページ以降の展開は誰にも話すな」とも書いてあるんですが、これは訳者あとがきの言葉を借りると「ネタバレを恐れてというより、自分が何かこれまでとは違う読書体験をしたと感じ、その体験の機会を他の読者から奪ってはならないと思うから」というのが言い得て妙だなとおもいます。
ミステリーは読みながら先を色々予想しながら読むものだと思うんですが、まぁ次から次に裏切られるというか予期せぬ方向に転がっていくといいますか。終着点だけぶっ飛んでればいいだろ、的なミステリーもなくはないと思ってるんですけど、『その女アレックス』に関しては導入から終結点までの展開がなかなか見事だなぁと思いました。
ミステリーだからというのもあるし、アレックス視点と警察パートで細かく節が切ってあるのでサクサクと読むことができると思います。
うん、プロット話せない読書感想文ってめちゃくちゃつまらないし、書きにくいものですな。